CEOからのメッセージ
株主ならびに投資家の皆様へ
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2001年から投資事業に参入して10年、投資事業の構造転換の時期が来ました
本来、従来型の投資事業が成り立つ経済環境は、年5%程度の経済成長率のなかで新規公開企業が生まれ、企業の成長が株価にも反映されます。残念ながらリーマン・ショック以降、日本経済はマイナス成長が続いています。また、先進国を中心に度重なる経済危機やユーロ圏における国家財政問題などによる金融資本主義の崩壊の流れはマイナス要因となり、株式市場の変動や国内IPO市場の縮小をもたらしました。今後も日本を含め先進国が抱える財務問題の解決には一定の時間と大きな改革が必要となり、引き続き金融市場に与える影響の長期化は、投資事業においても従来型ビジネスの終焉を示唆するものと当社は判断いたしました。
現在の経営環境に必要な構造転換を図ります ― 従来型投資会社から「事業戦略会社」へ
中核事業であるインベストメントバンキング事業において当社は、収益構造の脱キャピタルゲイン化を図る大幅な構造転換と新たな成長戦略への取り組みを開始しました。
その第1弾として、成長市場のスマートフォン関連ビジネスモデルを事業化した次世代デジタル郵便事業に参入し、最先端のIT技術やオンデマント印刷技術を持つ当社投資先企業ならびに日立システムズと共に合弁事業を開始いたしました。当社は、今後、同様の取組みをさらに開発強化し、従来型投資会社から「事業戦略会社」、すなわち、企業向けに成長戦略の創出と事業の構築まで主導的役割を担う企業へと転換してまいります。また、この構造転換により、投資先企業のバリューアップによる効果に加え、事業プロジェクトからの収益を新たな柱としてまいります。
今後も当社は、改革に挑戦し、未来に向けて進化する企業として邁進してまいります。引き続きご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
(ご参考)
世界の潮流 次世代デジタル郵便とは
次世代の「デジタル郵便事業」は、すでに先進国ではアメリカ、ドイツ、イギリスなどで開始されており、このたび設立したデジタルポスト社はIT企業の株式会社フライトシステムコンサルティングおよび株式会社ソフトフロント、オンデマンド印刷の東京リスマチック株式会社、ならびに情報産業業界の国内大手である株式会社日立システムズとの合弁事業として開始いたしました。普及するスマートフォンなどモバイル端末からeメールと同じように簡単な操作で手紙が送れるシステムから、ギフト(eコマース)、DM(ダイレクトメール)郵便、ペーパレス郵便など先端技術で今までにないサービスを提供する国内初の通信サービスです。今後、デジタル郵便は次世代の通信手段として拡大する市場であり、各社の成長に大きく寄与するものと考えております。
2011年11月
代表取締役会長兼CEO 竹井博康
